今回で13回目となる「たばこか健康か世界会議」(World Conference on Tobacco OR Health、以下WCTOH)が、7月12日〜15日までの4日間、米国ワシントンDCで開かれる。WCTOHは、3年に1度開催される、たばこ問題に関する国際会議としては最大級のもので、今年は、「Building Capacity for a Tobacco-Free World」(たばこのない世界の実現に向け、あらゆる可能性を追求)のテーマのもと様々な講演、研究発表、ワークショップ、ポスターセッションなどが行われる。この会議は、およそ140カ国から約5,000人の関係者が集まり、各国の禁煙状況やたばこ政策、たばこと健康の問題などについて語りあうもの。前回のWCTOHは2003年8月にフィンランドのヘルシンキで開催され、130カ国から2,192人が参加した。
前回のWCTOH(2003年)以後、世界のたばこを取り巻く環境は大きく変化した。その最たるものが「たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約」(Framework Convention on Tobacco Control、以下FCTC)の発効だ。同条約の発効により、たばこがもたらす問題に包括的、かつ世界規模で取り組んでいくという合意が世界レベルでなされた。日本でも2004年5月にFCTCが批准され、たばこの値上げ、禁煙治療の保険適用、厚生労働省による全国的な禁煙運動の推進、禁煙を指導する地方自治体や企業の増加、禁煙の施設・店舗数の拡大による禁煙環境の広がりなど、ここ数年でたばこ問題に関しては大きな進展が見られている。このように禁煙機運が高まっているといわれる日本だが、世界規模でみるとその取り組みや消費者の認識はまだ十分とは言えない。今年のWCTOHでは、日本のたばこ政策、禁煙運動の立ち遅れなどが改めて実証されることになり、日本の関係者にとっては今後の取り組みへの手がかりを得る場となると予想される。
今年のWCTOHは、「7つの目標」と「5つのテーマ(トラック)」を掲げ、様々な観点からたばこ問題を検証し、討議する。
【7つの目標】
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たばこ依存、禁煙、たばこ政策、受動喫煙、煙のでないたばこなどのたばこ製品、そして様々な疫学的な問題に関する最新の関連データの公表 |
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たばこ規制枠組条約の効果の検証 |
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最近のたばこマーケティング活動の動向とその効果の検証 |
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たばこ規制の成功例と効果的な診療行為の共有を促進 |
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禁煙活動に取り組む人々の連携を世界規模で強化し、そのリーダーシップを強固なものとし、活動団体、活動家の増加をめざす |
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たばこ消費の低減に向けた社会的、政治的、経済的な変化を生み出すためのアイデアと戦略の策定と推進 |
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たばこ政策改革への理解の促進と、改革推進のための戦略の共有 |
【5つのテーマ(トラック)】
各テーマ(トラック)のプログラムは、以下URLに掲載。
http://2006.confex.com/uicc/wctoh/techprogram/MEETING.HTM
People(人々):
喫煙をどうしたらやめられるのかを検証するトラック。トピックも、喫煙者個人からみた場合から、人口など全体的な傾向からみた禁煙活動までを扱い、どのように禁煙をサポートするか、禁煙教育や、受動喫煙など多岐にわたるものとなる予定。
Policy(政策):
たばこ製品の規制に関する政府主導または任意の政策について検証。
Practice(実践):
喫煙の防止または喫煙率低下に向けた斬新かつ、規範となる方策とたばこ規制プログラムをいかに低予算で実行するかを検証。このトラックは、他の4つのトラックと連動した内容となる。
Producer(生産者):
たばこ生産者(栽培者)をターゲットとしたトラック。トピックは、マーケティング、若年層を対象としたプログラムやたばこ規制。
Product(製品):
たばこを生理学、薬学的、病理学見地から検証
なお、「世界たばこか健康か会議(World Conference of Tobacco OR Health)」の詳細(英語)は、以下URLで確認することができる。
http://www.2006conferences.org/t-index.php
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