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ニュースリリース
世界がん会議が「世界がん宣言」を発表
−がんとたばこの現状を明らかにした「がんアトラス」と「たばこアトラス」も発行−
2006年7月20日 禁煙広報センター
 国際対がん連合(International Union Against Cancer、以下UICC) が主催する「世界がん会議」(World Cancer Congress)が7月8日から12日の5日間にわたってワシントンD.C.で開催された。会議では、今後のがん撲滅のための行動の指針となる「世界がん宣言」が発表されたほか、がんの主な原因となるたばこの規制を推進するための重要な資料として「がんアトラス」と「たばこアトラス」が発行された。今回の「世界がん会議」は、「たばこか健康か世界会議」(7月12日〜15日)と同じ都市で、連続して開催された初めての会議。アメリカ政治の中心であるワシントンD.Cで.開催された本会議は、米国だけでなく各国政府のがんとたばこに関する政策にも影響を与えると期待される。

「世界がん宣言」
  2005年のがんによる死亡者数は、全世界で760万人。全死亡者の8分の1(13.1%)を占めている。今後もがんによる死亡者数は増加し、2020年には1000万人を超えると予測されている。世界がん宣言は、がん克服が健康上、社会的、政治的見地から今後10年間の最重要課題であることを各国政府関係者や各界のリーダーに呼びかけていこうというもので、世界各国の指導者たちが署名した。がん患者の増大を防ぐために、これまで培ってきた知識や資金をはじめがん克服のためのリソースを分かち合うことでも同意した。世界がん宣言の骨子は以下の通り。
 
各国の事情に応じ、受け手の立場にたった説得力のあるメッセージ発信の機会を作る。
より多くの政府によるがん克服計画の構築および実行のための予算獲得。
子宮頸がんの発生率が高い低所得国および中所得国における、ヒト乳頭腫ウイルスワクチンプログラムを立案する国際的計画を策定する。
特に肝臓がんの発生率の高い国における、B型肝炎のワクチンと他の定期的な幼児向けワクチンプログラムの一体化。
がんに関する監視システムの運営が可能で十分な資金力を持つ国の数を増やす。監視システムには、がんの傾向に関するデータを集め分析するためのがん登録簿の作成を含む。
WHO(世界保健機関)やFCTC(たばこ規制枠組み条約)に沿った効果的な戦略を実行する。
がんの早期発見及び治療に関する、エビデンスに基づいたガイドラインを導入し、実行する。
鎮痛と苦痛緩和医療を必要不可欠な支援とする。
がん患者やがんと向き合う人々に地域社会や国のがん克服の取り組みに本格的に参画するよう促していく。

「たばこアトラス」と「がんアトラス」
  「たばこアトラス」は、アメリカがん協会が発行するたばこに関する各国のあらゆる最新データを納めたたばこに関する白書。2002年に初めて発行され、今回は第2版となる。たばこ規制の戦略として、たばこアトラスでは次の4点が挙げられている。
 
たばこはその常用者の半数以上を死に至らせることができる唯一の消費財であり、そのうちの半数以上が30歳から69歳の間で死亡している。
喫煙により20世紀には約1億人が死亡した。この傾向が続けば21世紀の間に10億人が死亡すると予想される。
約10億人の男性(先進国の男性の35%と発展途上国の男性の50%)と、2億5000万人の女性(先進国の女性の22%と発展途上国の女性の9%)が喫煙者。
世界中で大人のたばこの消費量を50%削減すると、今後50年間で3億人の死を防ぐことが可能。

「がんアトラス」は、今回初めて発行されたもので、最新のデータや、がん予防やがん抑制の方法が紹介されている。主なテーマは以下の通り。
がんは世界中の死因第1位の疾患である。
世界規模でがんの症例数が増加している。
がんは貧困層に大きな打撃を与える。
慢性で高致死率の疾患のうち、がんは予防と治癒の可能性が最も高い疾患である。

なお、「たばこアトラス」と「がんアトラス」はアメリカがん協会のウェブサイト
http://www.cancer.org/docroot/PUB/PUB_0.aspで購入できる。

「世界たばこか健康か会議」の詳細は、ウェブサイトhttp://www.2006conferences.org/t-index.php(英語)に掲載されている。また、「世界がん会議」において発表された報道資料(英語)は、http://www.2006conferences.org/u-news.phpを参照のこと。

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