喫煙により骨折と靭帯損傷の回復が遅れる 米ワシントン大学の研究グループが発表 |
|
|
 |
| 2006年11月15日 |
禁煙広報センター |
 |
米国の研究グループは、「Journal of Orthopaedic Research」(整形外科研究誌)の12月号で、喫煙が骨折と靭帯損傷の回復に与える影響についての研究を発表した。研究はマウスを用いて調べたもので、その結果、副流煙にさらされたマウスは骨折と靭帯損傷の両方で回復が遅いことが分かった。
研究(1)
ワシントン大学薬学部のホッサム・エルザワウィ氏が率いる研究グループは、35匹のマウスを使用し、喫煙と骨折の回復の関係を調べた。35匹のマウスをグループ分けし、ひとつは1ヵ月にわたり、週に6日間副流煙にさらされるグループ、もうひとつは全く副流煙にさらされないグループとした。1ヵ月後、脛骨骨折させて回復状況を調べたところ、副流煙にさらされたグループの方が回復が遅いことが分かった。その原因として、副流煙にさらされたマウスは、回復の初期の段階で軟骨細胞の発達が遅かったことが挙げられている。
研究(2)
同大学薬学部のコリー・ギル氏が率いる研究グループは、40匹のマウスを使用し、喫煙と靱帯損傷の回復の関係を調べた。40匹のうち半数は2ヵ月にわたり、週に6日間副流煙にさらされ、2ヵ月後、膝内側側副靱帯を損傷させて、損傷した部位の細胞密度を量った。その結果、副流煙にさらされなかったマウスの細胞密度は3〜7日で増加したが、副流煙にさらされたマウスは、さらされなかったマウスの細胞密度ほど増加しなかった。このことから、喫煙は損傷した靭帯の回復に悪影響を及ぼすと結論づけている。
参考文献:
1) Hossam B. El-Zawawy, Corey S. Gill, Rick W. Wright, Linda J. Sandell, “Smoking delays chondrogenesis in a mouse model of closed tibial fracture healing”, Journal of Orthopaedic Research, Volume 24, Issue 12,Pages 2150 - 2158
http://www3.interscience.wiley.com/cgi-bin/abstract/113375072/ABSTRACT
2) Corey S. Gill, Linda J. Sandell, Hossam B. El-Zawawy, Rick W. Wright,“Effects of cigarette smoking on early medial collateral ligament healing in a mouse model”, Journal of Orthopaedic Research, Volume 24,Issue 12, Pages 2141 - 2149
http://www3.interscience.wiley.com/cgi-bin/abstract/113385291/ABSTRACT
|
 |
|